院長の私見


■「治りますか?」と聞く人は治らない■

新規の問合せで、「私は○○(例えば腰痛)ですけど治りますか?」、「何回ぐらいで治りますか?」と聞いてくる人がいます。
「○○なら治りますよ。(△回ぐらいで)」という答を期待しての質問です。
技術・経験のある整体師なら、答は1つしかありません。
それは、「やってみなければわからない。」です。

激痛が、数回で消失する事もあれば、本人は、たいしたことない、軽い痛みで来院しても、
症状・原因、によっては(痛みを通り越して麻痺傾向に、なっている場合もあります。)中長期の施術が必要になります。


極端な例ですが、頸椎椎間板ヘルニアで、腕が痺れて苦しんでいる人が、長期戦を覚悟して、来院したのに、主要因は首ではなく、肩と肘のねじれで、数回で(中には一回で)改善した例も何件かあります。
ですから、本当に、やってみなければわからないのです。

「治りますよ。」という答を期待している人は、結局、自分の期待に近い答をしてくれる(技術ではなく、口が上手い)整体院に、予約を入れます。
その視点で探せば探す程、技術のある整体院は、遠のいてしまいます。
長年(痛みや痺れで)苦しんで、あちこち通院して、結果が芳しくない人は、その様な質問は絶対しません。
その質問が如何に無意味かを、身を持って体験しているからです。
但し、技術がない整体師の自信のなさからの「やってみなければわからない・・・」には、十分ご注意を!!

■広告文の疑問点■

「ボキボキしないから安全です。」
ボキボキとは骨格矯正の事だと思いますが、最初の疑問は、何故ボキボキしない、と決めてしまうのでしょう。
筋肉を緩めるだけで、骨が動く事もありますが、ボキボキが必要な場合もあります。
勿論、すべての患者さんに骨格矯正(調整)をするわけではありません。
するかしないかを考えるのも、整体師の技術です。
同じ患者さんでも、日によっては、骨格矯正を行う時も行わない時もあります。
その判断をする事も整体師の仕事だと、私は思います。

「~安全です。」について。骨格矯正(ボキボキ)は危険なのでしょうか?
熟練した技術のある整体師の骨格矯正は、危険ではありません。
(危険と判断した場合は、そもそも骨格矯正はやりません)
楽になるので、一度骨格矯正をした患者さんに、次回やらなかったら、催促される事がほとんどです。

「ボキボキしないから安全です。」は「骨格矯正をする技術がありません。」という意味だと思えてしまうのです。

「ソフト整体・ソフトカイロ」 これもよく分からないのです。
優しく(弱い力で)整圧する整体やカイロなのでしょうか。
整圧の強さも、患者さんによって、同じ患者さんでも日によって、又は部分によって、必要に応じて強弱をつけるのは当然の事だと思います。
但し、治療系でなく、癒し系の整体・カイロなら、納得はできます。

「骨盤矯正、又は仙骨(骨盤の一部)調整をすれば、すべてが(他のずれた骨も)改善する。」
骨盤は、確かに人体のバランスに影響する、大事な部分です。
骨盤矯正で改善する症状は、少なくありません。
しかし、私の経験上、骨盤矯正して、ずれた頸椎が、自然に元に戻った事はありません。
(私の技術が未熟なのかもしれませんが・・・)

■HP上ではみんな名人整体師?(何処へ行っても治らない方は、ぜひ…が大流行り)■

肩こりや腰痛、その他の症状で苦しんでいる方が、パソコンや携帯で、整体やカイロを検索すると・・・
凄いですね。
本当に沢山ありますね。そして、ホームページの作り込みも、丁寧で綺麗。
(広告だから当然ですが)良い事しか書いてありません。HPを見る限り、みんな名人です。本当に迷ってしまいます。
注意しなくてはいけないのは、「骨盤矯正」という言葉がありますが、

●「腰の周りの筋肉を緩める」だけでも。
●「例えば、右が上がってる(左が下がってる)を修正しただけ」でも。
●「縦・横・斜め、の3方向すべてのズレを調整し、腰椎と骨盤とのバランスや、必要なら恥骨結合のズレ(ミリメートル未満の場合も)の調整も行う、正しい骨盤矯正」も、
HP上は、同じ「骨盤矯正」ですので、読んでいても区別がつきません。

HPの出来は、どれも素晴らしいのに、実際の技術の差や ばらつきは、大変なものがあります。
どうして、こんな事が起きるのでしょうか?

それは、整体・カイロは、国家資格ではないからです。

柔道整復師、鍼灸師、按摩・マッサージ師は、立派な国家資格ですので、個人差は、ありますが、一定レベル以上の知識、技術は保証されています。
(勿論、国家資格保持者=治せる、とは必ずしも言えませんが。)
実は、この事は、整体師が最も触れたくない話なのです。
(私は来院者には初回から本当の事を話してしまいます。)
民間資格と言えば聞こえが良いですが、無資格と同義語です。
無資格ですから、当然、厚生労働省認可の整体院、カイロプラクティック院は、日本に、ひとつもありません。
(そう錯覚させる広告は、多々あります。)

十分な修行を積んで開業する整体師もいますが、 中には3日間、講習を受けただけで、認定証なるものを貰い、(それから多少の練習はするでしょうが)開業してしまう整体師も少なくない事も事実なのです。
外見も白衣を着たら区別がつきません。
(ちなみに私は白衣は持っていません。夏はTシャツ、冬はその上にジャージです。白衣は動きづらいので嫌いです。)

何処へ行っても治らない方は、ぜひ
というキャッチコピーを、よく目にしますが、本当に技術のある整体院か、単なる「客寄せ」なのかは、
施術を受けるまで分からないのです。
「癒しを求める患者さんは、お断りさせていただきます。」というキャッチコピーも、何回か発見しました。
いかにも本格的な治療系の整体院という感じですが、当たりと外れが混同していると考えるのが妥当かもしれません。
何を基準に、整体師の技術を判断したら良いかは、やはり頚椎矯正(頸椎の調整)ができるかどうかであると私は思っています。


■悪い姿勢・動作は厳しく注意■

腰痛(腰椎骨折、内臓が原因の痛み等、特殊な例は除きます)の人の多くは、無意識に腰に負担が掛かる姿勢を取ります。
逆に言えば、負担を掛けているから、腰痛になるのです。
痛みが激しい時は、シャキッと立てないのは、当然ですが、改善して、痛みが消えても、殆どの人が、変な癖が抜けません。
腰痛の人に限って、中腰になって、バッグからサイフを探して取り出します。
施術が終わって、ベッドから立ち上がる時も、敢えて腰に負担の掛かるポーズで立ち上がります。
その他の日常生活でも、腰に負担が掛かる事ばかり、やっていると思います。
中には、注意を払って生活している人もいますが、私の経験からすると、ごく少数派です。

当院では、悪い姿勢・動作を発見したら、その場で「それダメ!!」「それやったらダメ!!」と厳しく注意します。(同時に正しい姿勢・動作、負担の少ない立ち上がり方、等々を指導します。)
ここ(整体院)に居る短時間の中で注意を1回でも(中には複数回の人もいます。)受けた人は、日常生活でも、腰に負担の掛かる姿勢・動作を、幾つもしているはずなので、自分自身で(私が24時間監視するのは不可能なので)どんな悪い姿勢・動作をしているかを発見して、改善する様、指導します。
私が注意した来院者の多くは、「他ではこの様な事は言われた事ありませんでした。」と感謝してくれます。
整体院で施術を受けるのも大事ですが、自分自身が悪い姿勢・動作を改善するのも必要不可欠です。
初期の極めて軽度の腰痛なら、それだけで改善する場合もあるでしょう。
しかし残念ながら、当院に来院する人は、自分自身のケアだけでは、どうにもならない人が殆どなので、整体と自分自身のケアの同時進行で改善を目指しています。

しかし何故、姿勢・動作の注意・指導を重視しない整体院が多いのでしょうか?
二つのパターンが考えられます。

◎そこまで頭が回らない。

姿勢・動作の重要性など、考えた事もない整体師。
(悪気はありませんが、これはこれで困ったものですね。)

◎知ってても、言わない整体師。

下手に注意・指導したら早く治ってしまい。売り上げが減るから言わないのです。
両方とも良くない事例ですが、悪気はない、前者のパターンが多いと信じたいです。
当院に来院する重症な腰痛の人は、整体と自分自身のケアの同時進行でも、一朝一夕では治らない(来院者も、それは承知しています。)状態の人が多いので、言うべき事を言わないで
売り上げを云々などと考えている余裕はないのです。

腰痛と姿勢・動作について書きましたが、実は首についても同じパターンで、首の悪い人も、首に負担の掛かる姿勢・動作を無意識にしている場合が多く見受けられます。


日常生活の姿勢・動作には充分ご注意を!!


 院長の挨拶

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